症状のある人がマスクをすることで、咳やくしゃみの飛沫をマスクの内にとどめ、環境周囲への飛散をある程度防ぐことができると思われます。ウイルス自体の大きさ(100nm~1000nm)は、マスクの目に比べるとはるかに小さいものですが、飛沫はその大きさや表面の電荷(帯電)によって、マスクに捕捉されます。
最近では「エチケットマスク」という言葉も使われるように、マスクはまわりの人にうつさないための気配りが必要です。病院を受診するときはマスクをしましょう。
感染していないヒトがマスクをすることで、飛沫の吸入を抑えるだけでなく、汚染された手で鼻や口を触る機会が減り、接触感染の防止になります。のど周辺の乾燥を抑え、のどの防御機能が低下するのを抑える効果をうたったマスクもあります。
ただし、症状のない人が感染していないとは限りません。インフルエンザ感染者は発症の1日前から感染性があります。したがって、流行時期には、症状のあるなしに関係なく、マスクを着用することによって、周囲へ感染が広がるのを抑える効果がより高くなると考えられます。
(マスクの種類)
ウイルス対策には、SARSの際にも使用されていたN95マスクが好ましいですが、呼吸がしにくく日常の生活には向きではありません。飛沫の拡散を防ぐには、手術用マスクのようなものがよいと思われます。なお、どんなにマスクの性能がよくても隙間があると効果は半減しますので、マスクは鼻と口にぴったりフィットするものを選ぶことが大切です。