海外派遣企業向けインフォメーション~西新橋発→→
Dr.大越のメッセージ~
海外派遣企業向けに世界地域別の感染症発生内容や危機管理情報を配信します。
1981年東京慈恵会医科大学卒業、同大学第一内科助手。米国留学後、1994年から14年間、日本航空健康管理室に勤務、お客様健康問題対策、航空機内AED導入、客室乗務員教育を担当。2008年8月渡航医学センター西新橋クリニック院長。日本渡航医学会副理事長、日本宇宙航空環境学会理事。現在に至る。
今回もタイの洪水に焦点を当てます。
タイは雨季が終わり、浸水した日系工場の復旧作業が始まりました。現在、感染症の流行の報告はありませんが、復旧作業にあたる皆様は、引き続き感染症に注意する必要があります。今回は、注意すべき感染症の中で、レプトスピラをトピックスとして取り上げ、大雨の後や水の中での作業と感染リスクについて紹介いたします。
インフルエンザは、北半球の流行が始まりました。鳥インフルエンザは、インドネシアとエジプトで新たな発生が報告されました。
レプトスピラは、ドブネズミなどの動物の尿中に存在し、汚水に触れることで皮膚の傷口あるいは経口的感染をします。洪水後にゴミでネズミが増えると、しばしばレプトスピラの感染のリスクが高くなります。そのような状況下で作業を行う際には、レプトスピラ感染症の注意が必要です。
国立感染症研究所感染症情報センター:病原微生物検出情報(IASR)
<速報>三重県におけるレプトスピラ症患者の発生
国立感染症研究所感染症情報センター:病原微生物検出情報(IASR)
<速報>集団発生したレプトスピラ症
国立感染症研究所感染症情報センター:病原微生物検出情報(IASR
沖縄県におけるレプトスピラ症患者の発生状況、1988~2007年
沖縄県の報告(120名)を見ると、農作業、土木工事中の感染が報告されています。今後、タイの復旧作業に当たる方々は、作業中はゴーグル、ゴム手袋、ディスポーザブル服を着用し、汚染された水と接触をしないように心がけてください。また、作業中の喫煙や飲食はせずに作業後は手洗いを行う、といった注意も必要です。
なお、日本製のワクチンはタイでは効果が期待できませんので、接種は推奨されていません。欧米では、ハイリスク者には、ドキシサイクリン200㎎/週(CDC Traveler's health)の内服を推奨しています。
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インフルエンザの発生状況を公表しました。
2011年第48週(2011年11月28日~12月4日)のデータを公表しました。
定点当たり報告数は、全国平均で0.57(前週は0.29)に増加しました。
宮城県、岐阜県、愛知県、三重県、鳥取県、岡山県、山口県、大分県、沖縄県では、流行時期が始まる目安となる定点当たり1を超えています。
国立感染症研究所感染症情報センター:インフルエンザ流行レベルマップ
参考)定点あたりの発生数が1.0以上を越えると、流行開始と判断されます。
北半球温帯地域のインフルエンザの流行は、カナダ、欧州の国々で散発的に流行が報告されているが、低いレベルのままです。
インフルエンザの流行が顕著な地域は、南米のニカラグア、コスタリカ、ブラジル、中央アフリカのカメルーン、東名アジアのラオス、カンボジアです。南半球の温帯地域における流行は、オーストラリアでA(H3N2)のいくらかの持続流行がみられるものの、他の地域ではオフシーズンレベルに戻っています。
米国では、新しいタイプのA(H3N2) が検出されたが、感染の拡大の報告はありません。
FORTH 海外で健康に過ごすために:アメリカ合衆国でのインフルエンザ様疾患の発生について(2011年12月07日更新)
エジプトとインドネシアで新たに鳥インフルエンザ(H5N1)症例が確認されました。いずれも感染動物との接触が確認されています。
エジプトで現在までに確認された153例のうち、52例が死亡しています。インドネシアでは182症例目となり、うち150症例が死亡しています。
国立感染症研究所感染症情報センター:WHOに報告されたヒトの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)感染確定症例数